Momentのレンズを無理やりApple純正ケースに装着してみたら無事機能してくれた
最近、コロナ禍で「不要不急の外出禁止」が要請されているため、めっきりカメラを持って写真を撮りに行く機会が減ってしまいました。
外に出る機会というと、
- 仕事 (通勤)
- ランニング
- 買い物 (スーパー)
ぐらいになりつつあります。家から離れる機会としては通勤とランニングがあるのですが、どちらもカメラを持っていくのが難しいため、iPhoneの外付けレンズにも関心が出てきました。
一方、前回iPhone12用の純正レザーケースを購入したという話を更新しました。
外付けレンズと言うとMomentレンズやTokyo grapherレンズが印象にあるのですが、どちらも専用のレンズマウントを取り付ける必要があります。
今回は
- 外付けレンズを使ってランニング時にiPhoneでの写真をより楽しめるようにする
- 前回購入したiPhone12の純正ケースを活用しつつ外付けレンズを楽しむ
の2点を目的にレンズを探して実際に試してみたので、その内容を書き下してみようかなと思います。
使用するケース
前回の記事で登場したとおり、購入したのはiPhone12の純正レザーケースです。
レンズは付け外しが面倒でないものを使いたい
一方、外付けレンズについてはAmazonなんかを見てると結構な種類があるようです。
よく見かけるのはクリップでスマホを挟んで取り付けるタイプのもの。
引用したのは一例ですが、クリップ式のマウントをスマホに取り付け、そのマウントにレンズを装着するというもの。
以前このタイプのものを購入したことがあるのですが、個人的にはマウントを取り付ける際に軸を合わせるのが面倒に感じ、結局あまり使わずに終わってしまったのが印象的で、できることなら軸合わせに手間がかからないタイプが良いなと思っていました。
Tokyo grapherのレンズマウント
iPhone用の外付けレンズとして自分の中で印象が強かったのがTokyo grapherのレンズマウントです。
専用のレンズマウント(ねじ式)付きケースを装着することで外付けレンズの取り付け位置が固定され、軸出しの手間が省けます。また、純正ケースに取り付けられるマウントも販売されているようで、純正ケースを買ったばかりの自分としては第1候補に挙がる商品でした。
レンズ自身も評判が良いようでこのレンズで撮られた作例なんかを見るたび自分も使ってみたいなと興味を持っていました。
この機会なので購入してみようかなと思ってサイトを見ていたところ、以下のページを見つけました。
端的に書くと、「iPhone12には対応するつもりはありません」とのこと。
外付けレンズを買おうかなと思った際には基本Tokyo grapherのレンズが頭の中にあったのですが、泣く泣く断念しました。
Momentのレンズマウント
調べていると、Momentという会社もレンズマウントを出しているのを思い出しました。
こちらはApple storeでも取り扱いがあるようで、iPhone12にも対応しているようです。
上のサイトは海外のサイトなので英語になっていますが、一部の商品はApple storeやAmazonでも購入できるようです。また、マウントもよくあるねじ式のマウントではなく、90°回転させると固定される形式で、装着の手間に関してはTokyo grapherよりも手軽です。
こちらの欠点は、Apple純正ケースに取り付けられるマウントがないという点。「せっかく購入したレザーケースを捨て置く覚悟があるか」という覚悟を問われる事となりました…。
無理やり純正ケースにMomentレンズをねじ込む
マウント部品はメルカリで購入できる
クリップ式のレンズは使いたくない、アテにしていたTokyo grapherはiPhone12に対応しない…。ひとまずMomentレンズを使ってみることにしました。
とはいえ、純正ケースを諦めることもできなかったので、レンズの購入に先立ちマウント部だけを購入して、純正ケースにねじ込めるかどうか試すことにしました笑
マウントは上のMoment公式サイトで購入して海外から購入する他、メルカリで国内から出品されているようです。
私はメルカリにてマウントを購入。早速ねじ込んでみることにしました。
そのままではフィットしないので、部品を削る
もはや当たり前の結果ですが、そのままではマウント部品は純正ケースに嵌りませんでした。
それでも諦めがつかないので、リューターを使ってマウント部品を削ることにしました。
写真の先端がヤスリのリュータともう一つノコギリ刃状の先端の2つを使って削っていきます。
意外に時間が掛かって、おそらく2時間ちょっとほどで削り終えました。
無理やりケースに嵌めたところが下の写真です。
なんかそれっぽくなった気がします笑
ただ、ケースからしてみると異物が入っている事になるので逆側をみると少し浮いていました笑
加えて、当たり前ですがMomentが販売しているケースであればマウント部が設計された誤差の範囲で製作されているのに対し、今回のものは目分量で適当に削っただけのものなので、どの程度軸があっているかはよく判りません。
それでも、クリップで都度合わせるよりは精度良くなっているのではないかな、という程度で良しとしました。
レンズは無事装着できた
無事ケースには装着できたんですが、「(浮いているので) そもそもレンズが嵌まるのか」、「(軸があってないかもしれないので) 嵌まったとして、破綻なく写真が撮れるのか」などの不安点は残っていました。
とりあえず前項まででマウントがケースに取り付いたので、次のステップとしてレンズを購入して嵌めてみることにしました。
購入したのは「Moment Wide 18mm lens」です。
装着してみるとこんな感じになりました。
…なんだか「ぽく」なってる気がします笑
ただ、意外だったのはサイズ感が予想 (イメージ) より大きかった点。
カードを入れた財布 (millefoglie II P25) くらいの厚みがあります笑
ちゃんと商品の写真から立体形状をイメージしていれば当然わかったはずなんですが…、でかい…。
ランニングのときに使いたかったのに、ランニングポーチに入らない気がします笑
ひとまず、ポーチに入るかどうかはより高い次元の話なので、今は写真がどのように撮れるかを試してみました。
試し撮り
対象は我が家の年季が入ったクーラーです笑
まずはiPhone12の広角レンズ。35mm換算で焦点距離26.0mm相当らしいです。
次がiPhone12の広角レンズ+Moment Wide 18mmレンズ。
最後に、参考に超広角レンズ。こちらは35mm換算で焦点距離14.0mm相当らしいです。
まず、「ケラれてない」、「ちゃんとピントが合っている」の2点を確認できただけで自分の工作の面に安心しました笑
画角もしっかり広くなり、広角カメラと超広角カメラの間くらいを狙えた画角になっているみたいで、ちゃんと外付けレンズとしての機能を果たしてくれているみたいですね。
iPhoneの広角カメラはiPhoneX → iPhoneXSのタイミングで換算28mmから26mmになっているので、このMomentの18mmという表記を信じていいかどうかがよくわからないのですが、とりあえず大体18mmくらいになっているということなのでしょう笑
広角レンズ+MomentレンズでRawを使えるのが嬉しい
Momentレンズを購入する最大のモチベーションは「ランニング時にiPhoneで撮る写真をより楽しめるようにしたい」という点だったのですが、もう1つ、「iPhone12 (無印) ではカメラアプリを使っても超広角でRawを撮れない」という不満がありました。
今回、広角カメラを外付けレンズで更に広角化できたことで、Raw撮影できる範囲が増えた事も純粋にメリットかな、などとも思っています。
とはいえ、Rawを前提に色々写真を撮るなら、ナイトモードやHDRの機能を使いつつRawデータで撮影をできるiPhone12Proを選んでおけばよかったな、とあとから後悔しています。(それだけナイトモードの使用感が良かった!)
購入したあとでProに買い直すほどお財布事情はよろしくないので、現状はiPhone12とMomentレンズで楽しめる分だけ楽しんでみようと思います!
後日手に入れたMoment Fisheyeレンズも含め、実際に外で撮ってみた写真を並べた結果はこちらに紹介しているので、興味があればこちらも見ていただけると幸いです。
また、その後ちゃんとした純正ケース類を購入したときの記録はこちらに更新しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。