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トイレの蛇口から、自分の職場が労働者をどのように思っているか考える

こんにちは。

最近、気になっていることがあります。

私は毎日職場に出勤してデスクワークを中心に仕事をしています。

当然職場にはトイレが有り、用を足したあとは手を洗い、職場に戻ります。

ここで、私の職場の洗面台に設置されている蛇口には、いわゆる「オートストップ水栓」なるものが採用されています。

このオートストップ水栓の設定に対してやや思うところがあり、すこし文章を書いてみたくなりました。

雑感的な内容ですが、時間があって気になる方は見てみてください。

オートストップ水栓

オートストップ水栓とは

オートストップ水栓とは、プッシュ式のボタンを押すと水が流れ、一定時間が経過すると自動で水が止まる蛇口です。

水が無駄に流れ続けてしまうことを防止し、節水・省エネに効く蛇口です。Googleで検索すると、以下のような強調スニペットが表示されます。

強調スニペット


また、画像検索結果欄に以下のようなものが出てきます。

Googleの検索結果画面

私の職場で採用されているのがどの型式であるかまでは見ていないのですが、ざっくりこのタイプのものが採用されているとイメージしていただければ幸いです。

吐水時間を自由に設定できる

ここで、「一定時間水が流れたあとに自動で止まる」というのがこの蛇口の特徴なのですが、実はこの放流時間はユーザーが自由に設定できるようなのです。

検索してみると、TOTOのHPでわかりやすくQ&Aが掲載されていました。

qa.toto.jp

上のサイトに掲載された商品では、ざっくり以下の条件のようです。

  • 工場出荷時は "5 ± 1秒" で設定されている
  • 5秒間で約1.4L吐水する ( = 0.28 L/sec)
  • 吐水時間、吐水量は金具で再設定できる
  • 出荷時の設定は0.2MPaの圧力を前提としており、圧力の変動によって変わる

これを見る限りはごくごく自然に見えます。

私の職場における、止水までの設定時間は1秒

問題は私の職場における止水までの設定時間です。

私の職場のトイレでは、「約1秒」で水が停止します。

元圧の設定などの影響はあるかもしれないにせよ、「金具で再設定をする手間をかけて、出荷時の5秒から1秒に設定を変更した」ということですね。

実際に使っていると、フツフツと疑問が湧いてきます。

設定時間と手洗い時間から浪費する水量を考える

出荷時点での手洗い時間と浪費した水量の関係を考えてみる

先に書いたとおり、出荷時点では吐水時間が5秒程度に設定されています。

5秒で止まる場合、水の消費量がどうなるかを考えてみると、下のグラフのようになります。

手洗い所要時間に対する、水の浪費量 (5秒設定の場合)

上のグラフは、横軸が「ある人が手洗いをするのに所要する時間」、縦軸が「無駄になる水量」を指しています。

例えば、手洗いに3秒掛かる人の場合、横軸の3を読みます。3秒設定の場合、ボタンを押してから水に手を当てるまでに所要する時間を0.5秒掛かると仮定すると、その後手洗い時間に3秒所要し、その後流水が止まるまでの1.5秒分の流水を手洗いに使用せず無駄にします。

ここでは、移動時間に0.5秒を要しているので、手洗い時間4.5秒であれば無駄にする水は0.5秒分のみで住みますが、手洗い時間が4.6秒を超えた時点で2プッシュ目が必要となってしまい、2回めの移動時間と、不要であった吐水時間分の水量が無駄になってしまいます。

「吐水時間」−「移動時間」=「最も効率よく手洗いできる時間」

グラフを見ると5秒周期で上昇と下降を繰り返すサイクルなのですが、全体として見ると右肩上がりの傾向を示しています。

見出しに示したとおり、最低値を示すのは最初の極小値なので、見出しの通り「吐水時間ー移動時間=最も効率よく手洗いできる時間」であることがわかります。

「吐水時間=1秒」とはどういうことか

ここで、私の職場の「吐水時間=1秒」に戻ります。

先程のグラフから、「吐水時間ー移動時間=最も効率よく手洗いできる時間」であることを確認しました。

先ほどと同じように、移動時間を0.5秒と仮定すると、

設定した吐水時間 1秒ー移動時間 0.5秒 = 最も効率が良いと考える時間0.5秒

と、考えているであろうことが予想できます。

グラフで見るとこうなります。

吐水時間1秒の場合の、浪費水量

最適な時間が0.5秒に来ていること、サイクルの周期が短くなっているので手洗い時間が長い人ほど水を浪費してしまう傾向が見て取れます。

では、なぜ0.5秒が最も効率が良いと考えるのか…?

手洗い時間を0.5秒に設定することが最も効率が良い → 「こいつら、0.5秒くらいしか手を洗わないだろ」

と考えているであろうことが予想できますw

手洗いのスタイルは人それぞれ

とはいえ、実際問題として普段仕事をしていると、手洗いのスタイルは色々とあることが分かります。

  • 石鹸も使ったうえで、流水でも数秒かけて手洗いをする人
  • 水だけだけど、数秒かけて手洗いをする人
  • 手全体を濡らす人
  • 指先だけに水を付着させる人
  • 手を洗わない人
  • 用を足した手で、手を洗わずに髪のセットだけして立ち去る人

私が見かけた行動を上に列挙してみました。

こう見てみると、0.5秒に該当しそうなのは「手全体を濡らす人」と「指先だけに水を付着させる人」の間くらいになりそうなのですが、それがちょうど真ん中に来ています。

手洗いのスタイル別に見て、中央を採用しているということなのでしょうか…?

誰が設定しているのかもわからないので、真意はわからないままです。

最終的に理由はわからないけど、もう少し長く設定してほしい

色々書いては見たものの、結局職場がなぜ吐水時間を1秒にしているのかはよくわからないままでした。

一方、実際に設定されている時間は1秒なので、「手洗い時間は0.5秒程度と思うのが合理的」と考えているであろうとは思います。

私は、3〜5秒程度手洗いをするので、手洗いのたびにざっくり5回から10回程度、ボタンをプッシュします。

 

なんで1秒なんだろう…。

手を1秒以上洗っている人は半数以上いるようには思うんだけどな…。

たのむから、せめて3秒にしてほしい…。

 

ただただ、転職後に地味に気になっていることを吐露しただけの記事なのですが、もし最後まで読んでくださった方がいらしたら、最後までお付き合いいただきありがとうございました笑