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【読書記録】捨てる力 (羽生善治) PHP文庫

またしても長らく間が空きました…。

勉強していた内容が一段落しそうなので、久しぶりに専門書ではない本を読みました。

 

今回読んだのはこの本です。

 

捨てる力 (PHP文庫)

捨てる力 (PHP文庫)

 

 

本の帯には「忘れることは次に進むための大事な境地」と書かれていました。

記憶の整理関係の本かと思ったのですが、書店でパラパラとめくってみると大事な局面での決断に関する記述が多くありました。

決断力が無い方なので、何か参考になればと思って読んでみました。

 

 

【概要】

 

過去の経験や実績に基づいて行動し続けると停滞してしまい、新しい戦術に対応できなくなってしまうので、古い戦術を捨てて新しい戦術に対応していくことが必要。

一方で、新しい戦術を実践で試すにはリスクが伴う。また、新しい戦術を実践で試すためには研究と検証のために時間を要する。

そのリスクを受け入れつつ新しい戦術を試していくためには下記が重要。

  • その場のリスク(その場における敗北のリスク)を避け続けて進化できないことを防ぐために、その場のリスクを受け入れてチャレンジする一手を選ぶ(決断する)
  • その決断の結果劣勢になったとしても、選ばなかった別の一手を指した場合に優勢になったとは限らないので、「あの時ああしていれば」などと考えずに結果を受け入れる
  • 「複数の中から選ぶ」手法では迷いを断ち切れないため、消去法の結果残った一手を選択する
  • 未来の変化に対応するために何を研究するかを決めるには、長く役に立ちそうなものを選択するが、その基準は自分の勘によって決まる
  • 仮に研究した内容が結果に直結しなくても、それは後々予想しないところで役に立つこともある

 

【感想】

自分は決断力がないので、決断するための根拠を求めて準備に時間をかけてしまうことが有ります。

一方でこの本を読んでいると、ある程度直感に頼りつつリスクをおかし、結果その場で失敗してもその失敗から何かを学んで自分が進化できれば後悔しなくても良いという内容に感じました。

その場の失敗によってその後の道が途絶えるような場合が続く際にどうすべきか、という点には解が出ないですが、自分のように決断が必要なタイミングで手控える、自分の下した決断に後悔することがある人には参考になる本だと思います。