こんばんは、Zabilioです。
以前「PLOTTERのリフィルメモパッドをバレットジャーナル用に使う」で書いたとおり、現在メインの手帳としてPLOTTER+リフィルメモパッド2mmグリッドを使っています。
PLOTTERの薄いバインダーとリフィルメモパッドの紙の書きやすさから、快適にバレットジャーナルを作ることができはじめました。
ただ、使っているとやはり弱点が見えてくるもの。
5月にバレットジャーナル形式でPLOTTERを使い始めて感じた利点および欠点と、その欠点を補うために使い始めてみたEvernoteでバレットジャーナルを作る場合の利点と欠点を記載してみたいと思います。
作り方の例は別の記事で書いてみましたので、「Evernoteでのバレットジャーナルの作り方」もご覧いただけると幸いです。
紙のバレットジャーナルを使って4か月目に感じている利点と欠点
バレットジャーナルとしてPLOTTERを使い始めてから4ヶ月が経ちました。
汎用性が高く、本当にこれ1冊におおよそのことを詰め込めている、という感覚を得ることができています。
使い始めて感じている利点と欠点を書き出してみたいと思います。
紙のバレットジャーナルを使う利点
手書きで書き留めるので記憶に留まる
よく言われていることですが、手書きでものを書くとそれだけで記憶に留まる可能性が高くなります。
タスク管理と、特筆すべきイベントの記録、個人的なレビューとして物事を書き留めることが多いため、各行為そのものを以て記憶に留まる可能性が高くなるのは利点として感じていました。
書いた後の達成感、見返すときの楽しさがある
機能的な話ではなくなってきますが、手書きで物事を書き留めるという作業はそれなりに時間を要します。
そのため、一日のタスクや出来事のログなど、記憶の補助として記録すべき物事を書き留めていくとそれなりの量になります。
それらを書き留めたときの達成感や、見返したときに記憶がものとして残っていることの楽しさは紙媒体ならではだと感じます。
実際に記録を見返す際にパラパラとページをめくるだけでも、使い始めた頃には想像していなかった楽しさがありました。
周りから見て何をしているか分かりやすい
これもどちらかというと副次的な機能ですが、仕事中などにスマホを操作していると、たとえ仕事のための操作であっても不適とみなされる環境や対人関係があるかと思います。
このような状況にあっても、手帳に手書きをしている分には周囲に与える誤解が少ないことがメリットに上がると考えます。
欠点
持ち歩けないタイミングが出てくる
現状私は開発の仕事をしていて、デスクでのPC作業と現場に出て試作品の組立や実験を行う作業の両方を行っています。
その様な場合、まさに実験の作業中やカバンを持たずに移動する局面ではメインの手帳を持ち歩けない局面があります。
これを防ぐために小型の手帳を持ち歩き、突発的に発生した記録が必要な事柄を記録するのですが、後でトレースする時間を設けるなどの対応が必要になるのがネックだと感じています。
自宅などでまとまった手帳時間を確保して、手動の同期作業を習慣化できれば問題ないと思いますが、自宅で集中力を確保しきれない自分にはこの点がネガティブなポイントでした。
ログを書くのにまとまった時間を要する
上でも少し触れましたが、2つ目の欠点はログやタスクを書くためにまとまった時間が必要になるということです。
これは、内省をすることが目的であれば手帳を自筆する時間を以て自分と向き合う時間の質を高める事が出来ると思います。
一方で、いざ日常生活の中でタスクのメモや議論の記録を残そうとすると、どうしても動きと動きの中にメモをとる時間を確保しなくてはいけません。
これを避けて今日のタスク確認、ログの書き込み、翌日のページ作成などしていると30分程度、週次や月次のページを作ると更に15~30分などかかり、帰宅後の作業時間を圧迫しました。
特に、私の場合は忘れっぽく、記憶漏れによるタスクの取りこぼしを防ぎたいという目的もあります。
その場合、自分の脳に記憶として留める時間をできるだけ短くしたいということもあり、会話中に手帳を開いてメモをとる機会があるのですが、この時にメモのスピードが自分が 記録を取りたいスピードに追いつかないという事が起きます。
この手書きで記録が追いつかないもどかしさが紙の不便な点として度々感じていました。
Evernoteでバレットジャーナルを作り始めて感じている利点と欠点
5月終わりから取り組んでいる紙のバレットジャーナルに対して感じていることを前項で書きました。
次は最近になって取り組んでいるEvernoteでバレットジャーナルを作ることの利点と欠点について書いてみます。
使い始めるまでEvernoteを完全に舐めてしまっていたのですが、今のEvernoteってタスクリスト作ったり箇条書きができたり、なんなら表の作成までできるとのこと。
なんだかワードの簡易版を使っているみたいです。
自分のバレットジャーナルはほとんど文字による記入が中心なので、これだけできるのなら バレットジャーナルに求めている機能を取り込むことができそうと感じました。
Evernoteでバレットジャーナルを作る利点
とにかく記入が早い
紙の欠点の1つが、記入に時間がかかる点でした。
Evernoteを使って最も良かったと感じているのが、このデジタル化によるスピードアップです。
デイリー、ウィークリーやマンスリーのフォーマットを予め作っておき、複製するだけで翌日、翌週、そして翌月の枠組をサクッと作ることができます。
また、マンスリーページを月初に作ってしまえば、ウィークリー、デイリーは上位のページからコピー&ペーストで当日分のタスクリスト作成が終わってしまいます。
出先や会話の途中のメモなども、スマホのフリック入力ならば手書きよりもスピーディーにメモをとることができます。
とにかくデイリーページに何でもかんでもメモとして放り込んで、特別仕分けが必要な名用についてはコレクションページにコピペで複製してしまっています。
これだけでその日のログとコレクションページの両方に情報を盛り込むことができるため、手早く複数の箇所に情報を入れることができます。
手書きのときはデイリーページとコレクションページのどちらに書こうか迷ったり、デイリーに書いたけどコレクションページに足しておこう、などとあとで思い直して結局2倍の時間がかかったり、ということがあったのですが、そういう迷いが消えたのも時短効果だと思います。
スマホさえあれば携帯できる
紙のバレットジャーナルで欠点だった点の裏返しですが、Evernoteであればスマホでもデータにアクセスできるため、日常生活で持ち歩けない瞬間がほぼ無くなります。
もちろん入力の自由度はパソコンに比べて大きく減ってしまうのですが、作業のためにちょっとノートを机に置いて外に出る、というような瞬間が減ったことで携行性は大幅に 向上しました。
Evernoteでバレットジャーナルを作る欠点
無料版では月間60MBまでしかアップロードできない
Evernoteはどうもサブスクリプションで月々お金を徴収することでフルの機能にアクセスできる仕様のようです。
私が昔使っていたときはそのようなことはなかったのですが、いつぞやからか変わってしまったとのこと。機能が増えてお金をとっても使い続けてくれるユーザーが増えたということでしょうか。
とはいえ、月々600円を払い続けるのもなかなかの出費なので、諦める前に無料のサービスでいけるところまでいくことにしました。
結果、最も大きな制約はアップロード容量の制約だと感じています。
Evernoteはその気になれば写真や音声のアップロードもできてしまうのですが、そんなものをアップロードしてしまうと無料版の60MBなどにはすぐに到達してしまいます。
そのため、絵や図などを多用してバレットジャーナルを作っている人にとってはかなり厳しい制約になりそうです。
紙の記念品や記事のスクラップなどを貼り付けられない
ログとしての用途にスポットを当てた場合、バレットジャーナルのユーザーさんの中には観光した際のチケットや記念になる記事のスクラップ、旅先で押せるスタンプなどをジャーナルに綴じ込んでいる方もいらっしゃると思います。
これらは全てアナログならではの価値があり、デジタルではなかなか満足感が得られないものかと思います。
少なくとも私の場合、チケットの写真をEvernoteに貼り付けて記念として満足するかというと、そうではないという感想でした。
見返す時にやや不便かつ満足感を得にくい
紙のバレットジャーナルの場合、コレクションページや必要な情報にポストイットなどでマーキングをしておくことで、どの辺に情報があるかを簡単に辿ることができました。
また、パラパラと周辺ページをめくることで前後関係がどうであったかもたどりやすいという印象がありました。
Evernoteの場合、無料版ではノート内部のテキストまで検索することができないことからノートを1個1個開きながら情報を探すこととなるのですが、この手間が自分としてはやや不便に感じています。
また、紙の場合は手書のノートを前から順に埋めていくことから、書きためたノートそのものが自分に達成感を与える材料になっていたところが、デジタル化することでそのような形の満足感を得にくくなったのもデメリットの1つかと思います。
まとめ
紙のバレットジャーナルを作り始めて感じていた利点と欠点をまとめました。
その欠点部分を補うために、Evernoteを使ってバレットジャーナルを作り始めたので、それによって感じた利点と欠点を記載しました。
結論として、自分の場合は忘れっぽい自分の弱点を補う目的でバレットジャーナルを使っていたため、Evernoteを使うことによるスピードアップの効果から得られるメリットが大きいと感じています。
とはいえ、趣味の世界として手帳そのものは好きであるため、デジタルとアナログを併用できれば良いな、などと感じています。
タスク量が自分の一時的な記憶力に対して多すぎるということがない場合、紙の手帳で時間のあるときにタスクを記録するというのが程よい塩梅になるのではないかというのが現在の所感です。
とはいえ私は紙の記入では記憶もれを防ぎきれないため、日常生活の支援としてのバレットジャーナルはEvernoteを活用しつつ、手帳にも補助的な機能を付与して生活の相棒にしてければ、と考えます。
書き進めるとやたらと長い文章になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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