【読書記録】数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです (深澤真太郎 著) 日本実業出版社
ずっとお金の本の読書記録ばかり書いていたのですが、今回は仕事寄りの本です(笑)
仕事の考え方に役立ちそうな本はないかなと本屋を物色していて、目に留まって購入してみました。
【概要】
統計の本…、とは言えないくらい内容は初歩的なところです。
主人公の智香は、勢いのあるファッションブランドの社長から「数字を使った仕事の仕方を会社の内側から指導してほしい」としてヘッドハンティングされます。
配属先の営業部でエースとして活躍しているものの、数学的センスが無くセンスと勘で仕事をすすめる「木村」を始めとする営業部のメンバーに対し、智香は「ABテスト」、「標準偏差」、「相関係数」、「実数と割合」といった数字の扱い方を解説しながらデータの読み取り方、読み取ったデータを分かりやすく伝える方法について指導していきます。
本文は会話形式で進行するため、簡単に読み終えることができます。
(私は新幹線の中で読みました。)
初歩的なことが多い内容ですが、仕事の遅い自分には耳が痛くなる内容が書かれていたりもします(笑)
この本で私がメモしたのは下記の内容です。
- 仕事の中身を伝えるとき、具体的に数字を使って説明できない場合は内容の理解が曖昧であることが多い。
- 数字を使って考える癖をつけるには、会話の中で積極的に数字を使う「数会話」がおすすめ
ex.) 智香「私もお腹が空きました。満腹の状態を100とするなら、いまは10ってところです。予算は800円くらい、待ち時間はできれば5分以内でお願いします」
- 数字を使って意思決定をする理由は、意思決定を誤ったときに「ここまで論理や数字を使って議論をした上での意思決定が外れたのなら仕方ない」と、メンバーが納得できるようにするため。
- 「分析=計算」ではなく、「分析=思考」。数字はその過程で使う道具に過ぎない。
- プレゼンテーションをする側のほんのひと工夫は、相手の時間を大切にし、会社の仕事をスムーズに進めることに繋がる。
数字を使って話すトレーニングとして「数会話」をするというのは面白いと感じました。
ただ、友人の前でそのようなことをすると煙たがられそうですが(笑)
数字で話せないときは自分の頭の中が曖昧であるというのは思い当たる話です。
一方、大事な箇所を数字を使って話をしようとすると煙たがられてしまうことがよく有ります。
これは、自分の頭の中が明確になっていたとしても一工夫が足りないということだと意識しなきゃいけないということですね。
筆者はあとがきで、「ところで、あなたはいま職場で柴崎智香になっていますか?」と問いかけていました。
自身を持って頷けないうちは、基本を疎かにしないように注意して仕事をしたいなと思います(^^;