この本は数年前に購入し、そのまま本棚の肥やしになっていた本です。
最近お金のことを意識し始めてから購入していたことを思い出し、この機会に読んでみました。
ざっくりと内容を書くと、下記の内容です。
【概略】
- 一生のうちにお金が必要になるタイミングとその金額を明確に把握していないと、しっかりとした収入があっても自己破産に陥るリスクが有るとのこと。
- それを防ぐためには、一生を通して必要なお金の概算を出し、退職金や年金等の収入の見込みから自分が幾ら貯金をしておくべきかを把握しなければならない。
- 「収入ー支出=貯金」ではなく、「収入ー必要貯蓄額=許容支出額」でなければならない。
なんとなく貯金とかあまり考えずに過ごしていましたが、一度試算してみると結構貯めないと破綻することが分かりました。
この本は投資とかは考えず、あくまで支出をいかに削って必要な貯蓄を得るかに焦点を当てています。
そのため、薄い本であるにもかかわらず、健全な家計を構築するために必要な要件を把握することができる本だと思います。
…自分の場合、内容を把握することと実践できることの間には深い溝があるように思いますが(笑)
その他の箇所で自分がメモしたのは下記のとおりです。
- 年収700万、妻、子供2人の4人家族のモデルを仮定して金融資産残高の推移をシミュレートすると、金融資産残高がマイナスになる箇所が2箇所存在。通常よりも年収の多いサラリーマンの仮定でも、住宅を買う、子供に教育を受けさせるというごく当たり前のライフイベントに対していかに脆弱であるか。
- サラリーマンの5割の家計が病気を抱えている。キャッシュフロー表を作成することで、外からは見えない病気を浮き彫りにすることができる。
- 最初の破産の危機は教育費の負担が重くなる時期に現れる。2度めの危機は、退職後の老後資金の不足により現れる。
- 最高裁判所の「司法統計年表」によると、日本国民の500人に1人が破産している。
- ライフプランは現役時代とリタイア後の二段階に分けて考えるべき
- 住宅ローンを組んで家を購入する場合と、賃貸マンションを借り続けた場合を特定のモデルを仮定して比較すると、物価が年率マイナス1%で下がり続けた場合では賃貸マンションを借り続けたほうが家を買うよりも得という結果。逆に、物価が上がり続けると家を買うほうが得となる。
試算してみると結構な見直しが必要なので、支出の押さえ込みを頑張ろうと思います(._. )