DP2の面白さを述べたい
- DP2 Merrillについて
- 特徴がハッキリしているDP1とDP3
- DP2は1台だけカメラを持ち出す時に良いFoveon機
- まとめ
- DP2 Merrillで撮影した写真
- おまけ(サードパーティー製バッテリーについて)
先日、マップカメラのサイトでDP3 Merrillの記事が更新されていました。
筆者の方は「DP3 Merrillの購入を2年前から迷っていたとのことで、いざ記事のためにいくつか撮ってみるとやはり良いカメラだと思い、購入に向けて財布との相談を始める」、というものです。
Merrillシリーズユーザーとしては、Quattroが登場して久しい今、自分が使っているカメラが記事に取り上げられるのは嬉しい限りです。
ただ、マップカメラさんの記事の最後尾にいつも掲載されている、関連機種の中古相場を見て少し思うことがありました。
以前も少し触れたことがあるのですが、やはりDP1 Merrill、DP3 Merrillは評価されているようなのですが、3兄弟の中でDP2 Merrillだけが中古相場で安く設定されており、日の目を浴びていないようでした。
DP2 Merrillを最初の1台に選んだ自分としては少し寂しい気もするため、ここでは私が思うDP2 Merrillの良さを主観に基づいて書いていこうと思います笑
DP2 Merrillについて
DP2 Merrillは、SIGMAが発売していたDP Merrillシリーズの中の1つです。
「DP」のシリーズはFoveonセンサーを搭載するレンズ一体型のコンパクトデジタルカメラのシリーズで、Merrillはそのセンサーの世代を指します。
FoveonセンサーについてはSIGMAの公式サイトなどで詳しく解説されているためここでは省略しますが、Merrillシリーズではレンズの焦点距離に応じて3段階の番号が付けられています。
- DP1 Merrill → 焦点距離27mm (35mm判換算)
- DP2 Merrill → 焦点距離45mm (35mm判換算)
- DP3 Merrill → 焦点距離75mm (35mm判換算)
レンズの仕様・寸法を除けば3台とも同じスペックであることから、冒頭の価格差はそのまま焦点距離の違いから来る人気の差なのかな、などと思います。
特徴がハッキリしているDP1とDP3
DP1とDP3はそれぞれ3台のうちの広角機、望遠機という特徴があり、用途がハッキリしているのが分かります。
また、DP1についてはiPhoneの広角レンズと同じ画角で使いやすいだけでなく、Ricoh GR用のワイドコンバージョンレンズを使えば更に広角での撮影を楽しめる事が知られています。
また、DP3についてもマクロ撮影ができる他、ステップアップリングを使えばQuattro用のテレコンバージョンレンズを使って90mmの画角を併せて楽しめます。
DP1とDP3は「広角」、「中望遠」と特徴があるので、用途が定まっていればDP2に比べて満足感の高い写真が撮れると思います。また、複数台持つことを前提としていれば、DP1とDP3で広角から中望遠まで広くカバーできるので満足感が高いです。
実際、私が3台入るカメラバッグにカメラを入れるときには、Leica CL、DP1 Merrill、DP3 Merrillの3台を入れて出掛けると後悔が少ないような印象を持っています。
DP2は1台だけカメラを持ち出す時に良いFoveon機
私が最初にカメラを購入したときは、何台もカメラを買うなどとは到底思っていませんでした。
電気屋さんでどの画角にしようか迷っているとき、店員さんから教えてもらった「撮りたいものが決まっていたらDP1かDP3。まだ用途を絞り込めていない場合はDP2を選んでおけば、脚で距離を前後させて広い用途で使うことができる」というアドバイスが決め手になり、DP2 Merrillを購入しました。
私的にはこのアドバイスがてきめんに当たりでした。写真の雑誌なんかを見ていると、「50mm単焦点レンズ1本を持って撮り歩くと写真の練習になる」なんていうフレーズをちょくちょく聞きます。
換算の焦点距離が45mmのDP2 Merrillは、1台だけを持つ場合にはまさにこの状況に放り込まれるカメラで、標準画角1本で近づいたり離れたりしながら何とか撮りたい対象を画角に納めようと動くのが楽しかったりします。
また、DP2シリーズには専用のマクロコンバージョンレンズがラインナップされています。
マクロというならDP3 Merrillに標準で搭載されているためやや存在感が薄くはあるのですが、カメラ一台で楽しむというコンセプトにおいてはマクロ撮影も付加できるというのが特徴かと思います。
Foveon機1台だけだと夕方以降が絶望的だったりするのですが、ミニ三脚を携行して腰を据えて撮影する前提であれば、割とどこでも楽しめたりします。
まとめ
SIGMAのFoveonセンサーを搭載したカメラであるDP Merrillシリーズのうち、DP2 Merrillの中古価格が他の2台に比べて安くなっているのに若干の寂しさを覚えたため、私の思うDP2 Merrillの楽しみ方をアップしてみました。
DP1とDP3は用途が定まっていればどっちつかずのDP2に比べて満足できる写真が撮れるほか、出掛ける時にDP1とDP3の2台を持てば広い範囲をカバーできるのでDP2の出番は少ないというのも確かかもしれません。
ただ、「何を撮るか決めてないけど1台だけ持ち出す」というときには標準画角のDP2は結構楽しく、撮りたい対象を画角に収めるために足を使って色々試す行為自体を楽しむのがDP2のおもしろさかな、などと思います。
せっかく中古価格も他の2機種に比べて安価になっているようなので、Foveonを1台だけ買おうと迷っている方にはぜひDP2も選択肢に入れてもらえれば嬉しいなと思います。
最後にDP2 Merrillで撮った写真をちょっとだけ載せて終わろうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
DP2 Merrillで撮影した写真
おまけ(サードパーティー製バッテリーについて)
新しく作っている方のブログに、Merrillシリーズのサードパーティー製バッテリーに関する記事を書きました。
題材にしたバッテリーではDP2 Merrillには非対応のようだったのですが…、純正バッテリーが手に入らないMerrillシリーズを長く使い続けるにはありがたい存在かと思うので、記事のリンクを貼っておきます。